「ホームで共に安心して暮らしたい」
認知症と心身への影響
記憶とつながり
私達は経験と記憶の中に生きております。私達の愉快なあるいは苦い経験や心踊る体験の記憶は私達の心の中に刻まれておりますが、それらの全てを私達は完全に記憶している訳ではありません。時に忘れます。これを「物忘れ(=良性健忘)」と呼びます。このような物忘れの経験は誰しもにあります。
また私達は時間の感覚の中に生きております。ある時間にある場所に出かけ、誰かと出会い、あるいはそれらを予定し、その予定に従って物事を進めていきます。このような一連の行為は日常の暮らしにありふれたものです。
買物、掃除や調理、あるいは相手との会話も一定の手続きのように行われています。もし記憶のつながりが弱まるとしたらどうでしょうか。
グループホームの意義
記憶のつながりの減退は私達の生活に強い影響を与えます。例えば認知症を発症し、人物と意味のつながりの記憶が減退し、あるいは物や道具とその使い方のつながりの記憶が弱まれば、対人能力が著しく低下するのみならず日常生活に必要な動作(ADL及びiADL)に支障を及ぼすようになります。
日常の暮らしにこれらが強い影響を与えるようになるとき症状を軽減しあるいは能力の維持に寄与する仕組みを暮らしに取り入れる必要があります。「動き続けること」は「動き続ける能力」の維持に強く影響するのです。
それだけではありません。暮らしを送る環境における日常生活に必要な能力や動作量の低下は、私達の日常に困難さをもたらすのみならず私達の身体の健康や精神にまで影響を及ぼします。
もし私達に認知症を抱えたとしても快適で心身に良い影響をもたらす環境があり、そしてその環境で適切なケアを受けつつ共に暮らすことが出来るのであればその環境は身体機能や認知機能の低下を軽減させ、あるいは能力の維持に寄与することができます。
そのような環境を地域の中でご提供する介護保険サービスが「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」です。
生活は愉しみの内に
グループホームとは
グループホームは全室個室のユニット型の地域における生活環境(=暮らしの場)です。ホームと同一の市町村に住民票をお持ちの65歳以上の認知症を抱えるご高齢の方(要支援2以上)がご入居の対象となります。
またその暮らしは介護者を含め職員と共に営まれます。例えばグループホームには厨房が付属します。ご入居様と職員が協力し合いながら料理し、食事し、暮らしの中でその生活能力の維持を図るのです。
陽だまりの里の共通理念
そしてそれらの活動は私達に愉しみをもたらすものであることが求められるとグループホーム 陽だまりの里は考えます。それは、料理、洗濯、掃除、あるいは入浴、トイレの介助、買物や通院への付き添いという生活援助や身体介護においても同様です。私達は生活の中において共に愉しみを見つけます。
そしてそれはあるがままではなく「悠々」としたものです。
その暮らしが悠然と過ぎる時間の中で愉しみと共にあるならば、その活動は心理的あるいは社会的な適応をもたらし、活力を引き出しつつ、ひいては認知症の症状を穏やかにし、また身体機能や認知機能の弱まりを抑制しあるいはその人を支えるものであると考えるのです。
グループホーム 陽だまりの里のご紹介
共に暮らす生活の場
グループホーム 陽だまりの里は認知症対応型共同生活介護をご提供致します。それは小規模のユニットでの共同生活を通して、ご入居者様と職員が家事分担をしつつ安心して暮らし続けていくことのできる場です。
陽だまりの里の目指すもの
「楽しく悠々と、より生き生きと幸せに」という理念は日々の生活の中にあります。毎日がその目標の達成であり続ける場を創り出すことが陽だまりの里の目指すものです。またグループホーム 陽だまりの里は活動や適切な介護を通して身体機能や認知機能の維持及び向上、認知症の進行や症状を和らげることを目指します。